先日、北海道別海町のふるさと納税の返礼品で帆立が届いた。
あまりにも素晴らしい帆立だったので、
人生で食べた帆立のなかでいきなりトップに躍りでた。
甘味厚み食感いずれもパーフェクト。
箱の中には、ジッパーのついたビニール袋に、瞬間冷凍された帆立がくっつくこともなくそれぞれが主張して入っていた。どれくらいきちんと冷凍されたかということは、鮮魚なら鉄則の(冷蔵庫でゆっくり解凍)で約2日半かかったことからもわかる。
解凍が完了するとぷっくり膨らみ、かたちも大きさも色合いも美しくピカピカになって、平気で予想を超えてきた。
味つけなど全く必要がなかったし贅沢を言えばうまいわさびがあればよかったが、チューブのわさびでも十分いける。
日本酒、いや水をちびちび飲みながらあっという間に平らげてしまった。
一方、
写真は先日行った池下の某割烹居酒屋さんの、本日のおすすめ帆立のお刺身。
うーむ。
味がない。
食感も大きさも今ひとつ。
その上での黄身の特製味噌(手づくりとのことで材料をお伺いしたところ、お味噌は入っていなかったが、味噌以外に名称が浮かばない味わい)だったのだろうか。
それもどうもぼんやりとした味わいで、帆立を引き立ててない。
店主は食のプロなので、口には出して言わないがもうそんなこと承知していたのだろうと、勘ぐりたくなる一皿だった。
個人的な信念として、自然界の命をいただくときいかなる場面でも不味いと言ってはいけないとおもっている。
こんなときこそ料理人の腕を頼りたいのにそれが叶わなかった。
実は、サービスでイカとブリのお刺身を付けていただいたので、ほんとうは素通りしておきたいところ。
でも接客スタッフさんも感じがいいし、居心地のいいお店なのでこれからもお伺いする、きっと。
だから言いにくいけれど言う。
良いお店は、みんなで一緒に育てていくものだから。
それにしても北海道別海町の海鮮物。
おすすめです。
来月から国のふるさと納税のコスト締め付けがあるようなので、迷っている方がいたら是非。
※宣伝費もなにもいただいてないです
断りもなく芋虫の居を変へる 漕戸 もり
