レーンはあるけれど、もう何年も回っていない寿司店。
おなじレベルのお寿司を都心のお店でいただくと約三倍のお値段だ。
まずは大ハマグリで一杯。
ハマグリは、新鮮なのは当然だけど、どんなに獲りたてであっても、醤油の塩味が強いと一切が台無しになる。なんなら新鮮なハマグリは調味料はなくてもいい。薄くスライスした白ネギとふつふつしてる貝を、潮の風味と胆の苦みであじわうのは最高の贅沢だ。
 
皿に岩塩が山盛りにされていて、そのうえに大きなハマグリが口を開け貝を両面に沸騰させている。
このお店の醤油の差し加減はうっすらと。足りない方は各自で差せばいい。
ありがたい配慮とセンスである。
はふはふ言いながらビールで流し込むと、背筋がすっと糺される気がする。
ハマグリは不定期のおしながきだが、肴として毎回必ずお願いするものに、えんがわの梅しそ巻きがある。
こちらは〆にも絶対いただく(ことに決めている)。
これは毎日でも食べたいメニューのひとつ。あまり言いふらして、お品のお値段があがったり、売り切れ続出になると困るので、関心のある方は寿司皿からご自由に探索されてくださいまし。
※そして、あなただけの心内に秘めておいてください。
ちなみに本日の写真はマグロ三貫。1,000円切るくらいのお値段でこのいきのよさ。感謝しいしいいただきます。
このあと冷酒も追加して、すこし早めの暑気払い。
だいすきな夏到来です。
 
 
  階段を駆けあがつても振り返り手を振る空があつて向日葵 
                   漕戸 もり
 
 
向日葵は、空と繋がっている。
どの花よりも結ばれているとおもう。