ものは言いようというけれど、

虎や象を飼っているような一部の富豪を除けば、

そもそもペットとして飼うのに相応しくない、と

子どもでもわかるような動物のことを、近頃は

エキゾチックアニマルと呼ぶらしい。

ジャパンでもあるまいし、

なんでもかんでもエキゾチックと付ければいいってものじゃあない。

エキゾチックの意味を改めてGoogle先生に聞いてみると、

1.異国情緒や雰囲気のあるさま

2.風変わりで奇妙であるさま

etc…とお返事があった。

異国情緒はまあわかる。奇妙ってなんだ。

奇妙な日本。

ふむ。

たしかにごもっともである。

コロナ禍になって仕事がなくなっても国は見捨てなかった、と

恵んでいただいたお金をたいせつに、一円単位で使っていた3年間の

心温まるおもいに後ろ足で砂をかけるように、

差し上げた分熨斗を付けて返していただきますよ、と言わんばかりの

インボイス、税制、マイナンバーカードなどへおそろしい改革がはじまった。

この国に住み続ける以上、永遠にロマンス詐欺に合っているようなものだ。

皆殺しにしてまで得たい繁栄とはいったいなんなのだろう。

あなたはわたしのことをほんとうに愛しているのっ?、と

詰め寄りたくもなる。

 

また脱線してしまった。

そういう風情の<エキゾチック>である。

先日、ペットショップの前を通ったらマーラが売られていた。

飼えるエキゾチックアニマルとして人気だそうだ。

飼える?

誰が勝手に決めたのだろう。

飼えるかもしれない、だからといって飼っていいのか。

 

マーラとは…

 

(略)忘れてはいけないのがマーラの跳躍力です。

なにかに驚いて飛び出すと飼い主でも止められません。

絶対にマーラが道路や外に脱走しないように高めの柵を作っておくなどの対策が必要です。

(略)慣れてくると手から餌を食べてくれるようになります。

しかし間違って嚙まれたりすると痛いでは済まないほど大変なことになりますので、

最初はむやみに手を出さないほうが良いでしょう。

 

などGoogle先生がおしえてくれた。

マーラそのものを奇妙というのは間違っている。

マーラを飼う、または売ろうというのが奇妙なのだ。

この奇妙さは、日本の奇妙さとどこか似ている。

どちらも命に係わるエキゾチックだ。

ジャパンやアニマル以外にも、もじ身近にエキゾチックと付いているようなものがあれば、

ちょっと気をつけたほうがよさそうである。

 

 

    教室の夜半を紡ぐ蚕飼ふ   漕戸 もり  

  

 

令和の小学校でも、蚕を飼って繭になるのを観察したりするのだろうか。

当時家の庭に桑の木があったので、わたしは必然的に餌係だった。

虚弱体質で病気ばかりしていたので、わたしが学校に行けない日がつづくと

餌が足りなくて、蚕は短命だった。

今だったら大問題になりそうなことかもしれない。

まあそれなりにいじめられましたけれど。