今、の連続。
いっしゅん、というのとはちょっと違う。
ごつごつしていて、手ごたえがあるくせに
生きているのに夢中だと良くも悪くもつれなく過ぎる。
今、を昇華したのが過去であり未来であり
そのどちらともに将来性があるらしい。
壊したり建てたり、建てている途中にだって
外したりはめ込んだり。
そんな作業の 今、の連続にいる。
狼煙は上げた
という 今、にいる。
サンダルへ深くしづみて千切れさう 漕戸 もり
サンダルを着脱しようとしてしゃがむとき、
サンダルのどこかが千切れるぞ、という気配がする。
開き直っているのだろう、
繊細な金具も細い紐も千切れたためしがない。
千切れる、というのは持っておいていい<気配>のひとつ。
どこかが千切れるぞ、という覚悟のないサンダルはどこかやぼったい。
そんなサンダルは買ってはいけません。