手作りのお豆腐のお店。
わたしはよく<寄り添う>などと言うのだが、
(「さいごまで寄り添ってまいります。安心してお任せください」(イメージ)
などとクライアントに言うのが<寄り添う>のただしい使用方法である)
これこそ最大の寄り添いではないかというひと品。
そうそうこれこれ、とおもいながら酒のつまみに山羊のようにわしわしとたべると、
なんとたべるほど寄り添いが深くなる。
撮影が下手なのでうまく映しとれていない懸念はあるけど、
深さのある陶器に、
たっぷりの葉物と生ハムと温泉卵と粉チーズと黒胡椒に、
もちろんお豆腐のマリアージュ。
ほかにもメニューはあるけれど、わたしはこちらが一押し。

絶妙な<寄り添い>かたが気に入っているのである。

 

 

      充ちるほど多少の汚れ冷奴    漕戸 もり