苺を品種で語るようになったのはいつからだったか。
おなじ果物でも林檎の場合、
紅玉、ふじ、ジョナゴールド、王林等々…、
※そういえばすこしまえにインドりんごの話題に触れました
見た目も触感も収穫時期も微妙にちがうので、
品種で表示されるのはこれまでもあたりまえのことだったけれど、
苺は産地が明記されていれば、あとはおおぶりか小ぶりか、
化粧箱入か自宅用なのか、
見た目とお値段で選ぶことがほとんどだった。
苺の箱に<○○産おいしいいちご>と書かれてさえあれば、
品種のことまでとやかく言うことは、
あまりなかったような気がする。
ところが今や苺は品種を知らないと
(そのうえ、その品種は甘いのか酸味があるのかという知識もないと)
ちょっと恥ずかしい、というような気分にさせる重要なキーパーソンならぬ
キーフルーツ(キウイではございません)になってしまった。
苺がいくら頑張ったとしても、レモンほど酸っぱくはならないと
おもっているので、
苺にしては多少酸味が強いものと出会っても気にならない。
こんなふうにこだわりのないせいもあってか、
苺の品種はふつうにしていても聞こえてくるから
なんとなく覚えてしまうにしても、それらの特徴まではわからない。
確認のため、知っている苺の品種をおもいつくまま書いてみよう。
あまおう
紅ほっぺ
とちおとめ
とよのか
苺の品種にあかるくないわたしでも、
絞り出せば4種は出てくるということは、
世のなかの情報に敏感なたしなみのある方々は、
もうすこしご存知のはずだろう。
そのうえ林檎同様、品種別の特徴や主な産地にも
詳しいような気がする。
ファミリーレストランの入口に、
手作りの可愛いポップの看板が立てかけてあった。
画一的なチェーン店であっても、こういう手作り風の看板を見ると
そのなかでも印象深いとくべつなお店になる。
該当ファミリーレストランが、親しみやすいデザインでと
プロのデザイナーにオーダーして作成しているかもしれないけれど、
ここはできればイラストがすこし得意なアルバイトさんが
店が暇なときにさくさくっと創作していたらいいな、などと
勝手に想像してたのしむ。
※でもこれだとブラック企業になるのか?
もし想像どおりであれば、バイト料とは別にあくまで
企業から給金が発生していることが前提である。
あま~ からの ~おう である。
書くのをわすれていたのを後で付け加えたような
pisutatioの存在のなさもほのかに可笑しい。
あまおうの名まえは、
あかい
まるい
おおきい
うまい
の頭文字が由来だというのも、冗談みたいなほんとうの話らしいので、
全体的に、ぽわんとした雰囲気をかんじられて
なにもかもが春そのものだ。
同じ春は春でも3月は4月のための序章。
4月になればあまり浮かれてもいられませんので、
今のうちにぼんやりしておきましょう。
ふところに魔王を棲まわせておいてなおかつすきと言へるあなただ
漕戸 もり
なんといっても
ま~ からの ~おう ですから。
