東桜歌会。
今日もはずれのないお菓子選びだ。
感謝しかない。
たとえその場ではいただかないにしても、
傍らに旬のお菓子があることがどんなに支えになっているのか、
だれにもわかるまい。わかってたまるか。このしあわせを。
ハロウィンはたしかアメリカの行事だ。
それなのにお煎餅なのだった。
それこそが歌会に求められる資質なのである。
懐かしいけれどあたらしい。あたらしいけれど馴染みやすい。
年齢性別国籍も関係ない。
ただそこにあるのは、すっかり秋になっていると一緒におもっていることだ。
ほんとうにありがたい。
いっしょ、というのに救われる。
 
 
どうしたらダムに飛び込むのをやめてもらえただろう。
ダムに飛び込むひとの前で有効なことばはあったのだろうか。
ことばは無力なのだろうか。
短歌を詠みながら読みながらそんなことをぼんやり考えていた。
今日はほんとうに悲しかったな。
こんどのハロウィンにきみはいないんだな。
きみがいないハロウィンなんだな。ぁ。
 
 
   幾たびもビールと小鳥来て愁ふ    漕戸 もり