日頃音楽のように聴いている東京03のコントや中川家の漫才も、頭がぐわんぐわんと揺れだして船酔いの状態になるので遠ざけていた
ひたすら寝て寝つくして、それでまずは重湯からというような段取りが食べ物以外でも必要だった。その前に食べ物はというと…こちらは、実際熱が下がっても口のなかは熱かった（気がしていた）ので、素麺一択。とにかく冷やして冷やして一つまみからはじめていった。
不思議と唾液や水が甘く感じていたので、ゼリーやプリン類のいわゆるのど越しの良さそうな甘味は気持ち悪くて一切受け付けない。これってわたしだけなのだろうか。
感染源であった家人は、前述のようにジョグやサイクリングに忙しい隔離期間？だったので、参考どころかどこか外国のひとのようであったので、だれにも聞けないまま今に至っている
そんなことより食べ物以外のリハビリである。
実は芸人を遠ざけながら芸人に助けられたのだ
タイムマシーン3号のYouTube公式チャンネル
YouTubeでは芸人チョイスが圧倒的に多いので、登録をしていない芸人さんの「あなたにお勧め画像」が自動的に流れてくるのだが、さり気なく登場したのがタイムマシーン3号の公式チャンネル。
タイムマシーン3号さんといえば、デブネタ？自虐ネタ？コントでそれはそれで個性があって悪くはないのだけれど、公式チャンネルは、漫才やコントをほとんどされていない。
それがよかった
もうほんとくだらないことにチャレンジしているだけのチャンネルなのだ。
思いついて相方の部屋で料理をしてみたり、単に飛行船を追いかけたり、ブルボンのお菓子の好きな順を発表したり、カバンの中身を公表したり。
言葉にするとそんなことほかのユーチューバーもやってるぜ、といわれてしまうだろうか。
でも。
なんだろうなぁ。
なんでかなぁ。
真面目に、癒されました
笑わせようとか、おもろいことしてやろうとか、そういう計算みたいなものが一切なくて、単純に仲良しのおじさんふたりがなんだかよくわからないけれど楽しそうにしているぞというのが、当時のわたしの心と体の具合にとてもやさしかったのだろう
こんなにYouTubeを観ているのに、まだYouTubeのことをよくわかっていないので（という理由で「漕戸もりYouTube読むシリーズ」ですら更新できない
）なかなか新作にたどりつけないため、数年前の動画ばかり観ているのだが、タイムマシーン3号さんには是非今後とも、くだらないけれど楽しそうにしてる動画をアップし続けてほしい
ここで疑問なんですが、どうして東京03や中川家や、そのほか数多の優れた芸人さんがいるなかでタイムマシーン3号だったのだろう。
「あなたにお勧め画像」はYouTubeが無作為に送り付けてくると思っているけれど、もしかしたらわたしが一瞬観ている動画や私自身がアップしている音声もふくめて、膨大なデータのなかから選抜されて届いているのかもしれない。
気が利きすぎるのはいいのだけれど、家族だったらちょっと煩わしい？
次第に衰弱していた妻を尻目にジョグに出かける家人を眺めて、なんとなく安堵していたのだった。
所在なく脇役だつた一日にパイナップルの芯切り落とす
（2022年8月7日中日歌壇・小島ゆかり選 漕戸 もり）
これを詠んだ一か月前にはまさかコロナウイルスに侵されるとは思いもせず。
能天気感満載でございます。
