動物や子どもが好き。山も海も好きでアウトドア派です。趣味は旅行。
コロナ禍前はよく海外へも行っていました。国内だと温泉なんて最高ですね。
…という人に悪い人はいない(はず)。もっと言えば、マッチングアプリにこのような自己紹介があれば一応見ておこう、という気になぜかなる。
ここには、心が穏やかでやさしくしっかり者で、健康な体と精神が宿り好奇心旺盛。
友達も多く明るく社交性があり行動的。海外も温泉もというからには許容範囲も広そうだ等々…と思わせるワードにあふれている。
重要ワードを抜き出してみると…
(動物や子供好き)
(アウトドア派)
(趣味は旅行)
(海外も温泉も)
見ていて愕然とするのだけど、現在の自分にひとつも該当しないのだ
動物苦手。子ども苦手。インドア派。旅行嫌い。遠出も散歩も大嫌い。
どうも私は一応見るどころか素通りされる人らしい。
ただし、万が一私のことをよく知る人がこのブログをこそっと見ているといけないので、すこし補足しておくと、10年くらい前まで冒頭のことばはわたしの発言であった
幼少期には、庭に兎と小鳥を一緒に住まわせられるくらいのおおきな籠があり、インコやら文鳥やらを雛から育てていたり、犬もハムスターも魚類もいた。大学ではキャンプカウンセラーとして子らと御岳山に登ったり、学童保育で指導員のアルバイト、演劇では児童劇に出演して学校巡回公演もしていた。スキースノーボード、深夜のゴルフラウンド、釣った魚を串刺しにし川沿いでBBQ。目当ての海外や温泉のために身を粉にして働いたこともある。
なのに今ではすべてに蓋をして、海、いやそんな遠くに出かけるのも面倒なので(既にダメです
)燃えるゴミの日にでも出したい気持ちなのだ。
よく考えてみると、心というよりも身体がついてゆかない。
動物や子どもや旅行は、全身全霊で取り組むものだった。
こういうものに全身全霊で取り組むことができる人こそ、選ばれし人々であるのだろう。
こんな簡単なことに気づいてしまった。
もう一度言っておく。
動物苦手。子ども苦手。インドア派。旅行嫌い。遠出も散歩も大嫌い
なんとつまらない女だこと。
我ながら、友達どころか一緒にいたいとは思わない。
加齢というのはこうして孤独になってゆくことをいうのか。
写真は、先日用事のついでに立ち寄った展望台。
今思うとここまでたどり着くのに数時間。ここにいたのは10分
たとえ雨に降られようとも、飽きるまで風に吹かれていてもよかったのでは?と今頃思うのだけど、
あの日は帰宅して、疲れた!家が一番、とベッドに倒れ込んだ。
展望台に悪いことをしてしまった。
心地いい風が吹いていたのは忘れません。
つまらない女なりにそれなりに。
子がないと細かな文字で記されて要人の死に残る罪びと
漕戸 もり
元首相でもだれでもこんなふうに死んで欲しくない。
悲しいのだけど、空しい。
むなしい、に「空」なんて、どうにも合っていて胸の奥が折れ曲がったままだ。
Good night.
おやすみなさい、が良い夜でよかった。


