この春から中日俳壇の選者が俳人の高柳克弘さんになったので、
せめて一か月に一枚は投稿しようと奮い立たせている![]()
つゆさむにスポンジケーキ二人分
漕戸 もり(2022.5.8 中日俳壇掲載)
勝手に名古屋の短歌の師、と仰いでいる歌人の荻原裕幸さん
に尋ねたら、
「選者が高柳さんなら投稿する価値がある」ということだったので、
急にやる気になっているというのもあります![]()
※荻原さんは、彼の詠む歌の淡く柔らかな印象とはぜんぜん違い![]()
裏表なく(権力にのまれることなく?)ときにはおいおい、ということも含めて
率直な意見をおっしゃるので、わりと信じられます。(わりとかよ
)
投稿をきっかけに、すこしずつ高柳克弘さんの俳句を読んでいます。
すきな俳句もたくさんみつけました![]()
たとえば・・・
ナイターの果ての球場遺跡めく
キューピーの翼小さしみなみかぜ
高柳克弘 句集「未踏」より
ぶらんこに置く身世界は棘だらけ
顔寄せてミントにほへる浴衣かな
高柳克弘 句集「寒林」より
高柳さんの目がカメラになると、どんなつまらない風景も主役です。
そもそも脇役なんてこの世界に存在しないということを、
改めて確認できる句の数多。
幼少時、公園の木製ぶらんこの棘で
手のひらやお気に入りのフレアスカートが、なんど傷つけられたことでしょう![]()
そして早速、公園脇を通るとき
この句を唱えずには過ぎられない躰になってしまいました![]()
いうところの、初老なのに![]()
わたしの目のカメラに映るもの。
吟じていきます。
ところで。
短歌は詠む、というけれど
俳句は吟じる、でいいのでしょうか?
吟じます!
お笑い好きなので、困ります![]()