父を、総合病院の専門医に一度受診させてほしいと入所中の老健の相談員さんから連絡があった。
入所して1年2ヶ月。初めての外出だ。
兼ねてから、老健に対してお願いしたいことがあっても、相談員さんが何かあると、塩対応なので、言いづらく我慢していた。
その一つが、車椅子。タイヤは空気が全く入っておらずぺったんこで動かす度に、ゴムのこすれる音がしていた。
パイプは錆びているのは仕方ない。そのパイプに、父の食べこぼした刻みのおかずなのかご飯なのか、こびり付いている。
ヘルパーさんたちの仕事には感謝している。ので、いつも頭を下げ、ありがとう、宜しくお願いします、の言葉は忘れない。
クレームっぽいことは言いたくない。それくらいは、我慢だ、と思っていた。
で、1年2カ月ぶりの外出だ。しかも、病院。専門家の目がある。
総合病院の玄関で介護タクシーに乗ってくる父を待った。
もう、ココでわたしはあの車椅子で来るのかな?と、考えていた。見ものだ。
父の乗る車椅子はピカピカだった。しかも、乗り換えたわけではなく、使っていた車椅子を磨き上げ、拭いて、タイヤに空気を入れたのだ。
なんだか、笑える。
あー、やっぱり気になってたんだ。