しおじのし -24ページ目

   しおじのし

  ー裏路地の one dropー

怯えている。
怯えていることすら解らず
怯えて生きている。

怯えて生きている事さえ忘れ
彼女は
昨日と今日の違いを知らずに眠る。

眠れ。眠ればいいのだ。
寝ていれば忘れられる、全ての恐怖に
操られた昼間の幸せを。

眠れ。眠ればいいのだ。
隣に座る彼は、幸せを所有している。
寝ていれば忘れてくれる
本当の外のことや、毒された私のあそこを。

浄化という暴力で、なじられながら
彼は優しいと夢で堪能する。
ー眠れ。眠ればいい。
永久に続け。
私の幸せと浄化よ。
これで良いと納得した夜よ。

広告のような安心なら、不安だらけの現実に居たい。

昨日観たような愛に溢れるなら、マッチの灯にあたりたい。

独りで死んでいくのなら、満天の空の下で浮かばれたい。

残酷な真実に生きるなら、美しい嘘の中で生きたい。

見上げるならー
つまらない日曜日に
君はドアを叩いた。
つまらない日曜日に
季節の変わり目を伝えると云う。
つまらない日曜日だから
ハンバーガーを食べたとか、
つまらない日曜日に
欲望ばかりを僕に云う。

つまらない日曜日に
誰かを好きなのかと尋ね、
つまらない日曜日に
泣きわめいて困らせて
つまらない日曜日なのに
誤解したまま帰ろうとする。

つまらない日曜日に
お茶を沸かしてあげたら
つまらない日曜日なのに
少し笑顔になって、
つまらない日曜日に
今日も僕に居座ろうとする。
つまらない日曜日に
明日の事が楽しみだと。
つまらない日曜日。