向こう側から聴こえたんだ。 |    しおじのし

   しおじのし

  ー裏路地の one dropー

午前零時に
3つの針が重さなる
その一瞬の間に
初めてのブレスは
君が贈ろう。

もうこれで
全てが終わってしまい
また進み出そうとするあの人。
裸の告白なんて
丸めて捨てるあの人は、
次の満月まで
もう一度待とう。

お風呂から出るまで
機嫌の悪い顔だったあの人も、
キャンデーがなくなるまで
笑顔で食べていたあの娘でも、
この瞬間と溢れる涙に
待ち望まれ出たのです。

君が贈ろう。
ほら、
耳を澄ませば今夜も
初めてのブレスが響いた。


しおじのし