神と呼ばれるものって
何かを
創造するのが得意
だけではなくて
分化した人間が創り出した
ものを
消すことも
得意としているもの
神の消しゴムは
そこらでお求め出来ないけれど
神の意志によっては
こちらの
意図関係なく
消されちゃう
消された方がいいものって
在るものなの
魂の世界へ戻る時って
そういうもの
生きているうちに
魂側へ戻る方にも
起こること
肉体を置いて
この世界を去る方にも
起きること
神の平等性のもとに
生死は関係ない
消された方がいいものは
消された方がいいものでしかない
それがね
今のあなたにとって
どんなに
大切だって思う記憶であったとしても
悲しみの中で見つけた
唯一の 思い出であったとしても
心の拠り所であったとしても
縋りや
あなたの中で繰り返される
枠組みの核として
機能してしまっているのであるならば
神と呼ばれるものは
そこに
きっと
消去を望む
あなたがね
書き間違えた文字を日々
簡単に消すように
神と呼ばれるものも
あなたの記憶を容易く消す
簡単に消すもの
簡単に消されちゃう
その記憶は
手放しても良かった
縋りにしかすぎなかった
そう
いつか
あなたは
気づく
神と呼ばれるものはね
あなたが
いつか
その真意に気づく
それを
承知で
それに信頼を置いて
あなたの記憶を
消し去っていく
消されたのに
無くなっちゃったのに
気づけば
油性のマジックペンで
愛というもの
信頼というものが
あなたに
書き加えられているよ