言葉の音符 -30ページ目

言葉の音符

短歌のブログです

 

街路樹の 夏の匂いに包まれる

いつか昔に なる一日を

 

 

 アラフィフになってから、もしかしたら、もっと前から、過去ばかりが積み重なっていくことに、寂しさを感じずにはいられなくなった。少しずつ、確実に、人生が閉ざされていくような。「夏は終わったのだろうか」「幕は下りたのだろうか」 いつか読んだ小説のタイトルが、頭をよぎる。

 

 自転車で街路樹の下を通った時、懐かしい草の匂いがした。何かが始まる予感。まだまだ人生が続く喜びが胸を突き上げた。

 今、キーを叩いているこの瞬間も、いつかは「今は昔」になる。そんな、いつかは昔になってしまう今を、精いっぱい生きたいと思った。

 

 

目の前の 人から愛をもらっていい

自分がそこに ただいるだけで

 

目の前の 人に手を伸ばしていい

泣いて助けを 求めてもいい

 

赤ちゃんみたいに

 

 

短歌以外の詩のタイトルは、みんな「揺れる思い」にしています。たまに変える時があるかもしれません。

 

産まれたて 命の重み胸に抱く

丸ごとの愛に そよ風そよぐ

 

 

 知人に赤ちゃんが生まれました。出産経験がないから怖いというのに、屋外で、はい、と渡された重み。赤ちゃんて、体温が高いのか、熱いですね。重みと言うより、熱さを感じました。生命力が、体内から発光している感じ。

 

 会いたいなあと思う人とは、偶然に、ばったり、思いもかけない所で会えている。だから安心して、自分の暮らしに励むようにとの、宇宙からのメッセージ。