京急の金沢八景駅から追浜まで、直線的に行けば国道16号を行けば一番近い。しかしながら、風景を楽しみながら歩くには、まず平潟湾に沿って歩く方がいい。そうやって歩いてきて侍従川から結局は最後にその国道16号に出る。この道沿いには、特に観るべきものはないんだけどね。
それでも、久しぶりに歩いてみると新たな発見がある。
おや、こんなところにもあるんだ。少し前にネットで話題になったのを記憶していた「鰻の成瀬」。かなりシステマティックな経営で安く鰻が喰えるらしい。提供するのはうな重3種だけ。松竹梅と鰻の量だけで料金が変わるらしい。あとは呑みものの提供くらい。単純に鰻だけ喰いたい人向けのチェーン店のようだ。
私自身は、それほど積極的に鰻を喰いたいとは思わないほう。そういや、この1月に上野へ行った時に(他に入りたい店がいっぱいだったりしたこともあって)アメ横の「宇奈とと」へ入ったな。あそこだと、一番安いうな丼が590円で喰えたが、うな重を名乗るだけあってそれよりは高いみたい。
そこからさらに追浜寄り。「傍示堂の石塔群」。何体ものお地蔵さまと石塔が祀られた一角がある。
横に示されたプレートによれば、このあたりがかつて浦郷村(現在の追浜)六浦荘村(金沢区)の村境い、しかもそのまま相模武蔵の二国の国境いでもあったところから、隣村から悪人や病気が入らぬようこの地にこの六地蔵(二組ある)が置かれたのだそうだ。お供えもされていて、変わらず信仰の対象になっていることを感じさせる。
そして、雷神社。
本当はね、ここを参拝した後すぐそばにある「安井商店」で角打ちをして・・・というのがゴールの予定だったんだけど、やってなかったの。残念。本来ならばね、「うやすいしょうてん」からもういっけんくらいながれてもいいかなとおもってたんだけどね。
御神木のイチョウの木は、眩しいほどの青葉を茂らせていた。
石段を上がって、拝殿に二礼二拍手一礼の参拝。
上がった石段の脇の狛犬さんたちにもごあいさつ。
それほど古い型ではないけれども、雷神社の名の通り、かつては軍港として栄えたこの追浜の街をずっと見守ってきた。現在も護衛艦に「いかづち」の名があって、かつて旧日本海軍の駆逐艦にも「雷」の名を冠した艦があったが、この神社とは関係はないので念のため。この神社の創建は、1581(天正9)年にさかのぼるのだ。
こっちの阿型の狛犬さんの口元にひびが入っているのがちょっと心配。
このあと、「安井商店」まで行ってシャッターが閉まっているのをみる。さて、どうしたものか・・・