続・人は何をみて清楚と認識するのか | 酒と散歩の日々                                               

 昨日の続き。今年もYRPの水辺公園にニリンソウの花を観にいったわけだが、この公園一帯昔っからの三浦半島の自然が保存されている(実は、全部あとから再現するように造られたものなのだが)。

 昨日も掲載した1枚。

 

 

 これは三浦半島の山で(といっても最高峰は大楠山 242mしかないんだ)この季節によくみかける花。

 

 

 全貌をみると、こんな姿をしている。その名もウラシマソウ。サトイモ科。

筒状になった花(苞というらしい)から延びた鞭のようなのを、浦島太郎のもつ釣り竿になぞらえての命名だという。サトイモ科の花は基本この苞状からなっていて.以前ニュースになったのをわざわざ小石川植物園まで観にいったオオショクダイコンニャクの花もこの形状だった。つまり、コンニャクもサトイモ科。

 それから色が白いために印象が異なるが、ミズバショウもまた同じくのサトイモ科となる。

 ミズバショウのように純白であれば清楚な雰囲気があるのだろうが、誰もこのウラシマソウの花をみて清楚とは認識しまい。色といい形状といい、グロテスクな装いである。

 

 

 白ならば清楚なんだろうか。

何だか哲学的な話になってしまった。それとも心理学?

 代わってニリンソウは、確かに清楚な感じである。1つの花の寿命は短いが、その朝に摘めばウェディングブーケにも使えそうである。

 

 そして、公園内に咲いていたホタルカズラ。本当にその一角にしか咲いていなくて、毎年そこを通りかかるとそうだここにホタルカズラがあったと思い出す。

 

 

 

 星型をした愛らしい青味の花。これなんかブーケのサムシングブルーに使えそう。ニリンソウとホタルカズラのブーケか。なかなかいいアイデアだ。

 さて、来年もこれらの花々を愛でたい。おっと、6月にはここでハンゲショウ(半夏生)の鑑賞もあるのだ。