横須賀 軍港クルーズ その4 | 酒と散歩の日々                                               

 横須賀軍港クルーズ その4。もうクルーズも最終盤である。

横須賀港を出発して、一度東京湾へ。そこから長浦港へ入り、新井掘割を通って再び横須賀港へ戻る約45分の小旅行。

 昨日書いたように、目的である海自の最新鋭艦「くまの」もみれた。ただし、小雨のそぼ降る中、寒いクルーズであったのも確かである。

 

 

 昨日の話と被るところからね。ドラマでいうと、「さて前回は・・・」の部分。

一番右が、昨日最も力を入れて書いた海自初のフリゲート艦「FFM-2 くまの」。センターがイージスシステムを搭載したミサイル護衛艦「DDG-180 はぐろ」、左が補給艦の「AOE-423 ときわ」となる。

 この横須賀港の海自に基地には、岸壁から垂直に伸びる2本の桟橋がある。その片方に停泊していたのが、この3艦。

 

 

 そして、もう一方の桟橋には5艦が停泊していた。桟橋に接することなく艦船がこのように停泊している状態を「めざし」とよぶというのを前にきいたことがある。

 

 

 まず桟橋の右側に並ぶ中で、一番大きな右側のがミサイル護衛艦の「DDG-179 まや」。先ほどの「はぐろ」と同型艦。イージスシステムというのは、「同時に多数のミサイルが飛来したとき、それをレーダーで捕えるとすぐに計算をしてその危険度順に迎撃するシステム」とか何とか、アナウンスで説明していた(気がする)。

 「めざし」状態で挟まれているのは、練習艦「TV-3521 しまかぜ」。練習艦というのは、幹部候補生たちの教育のため遠洋航海を行う艦なのだそうだ。将来の艦長候補たち(?)がこの艦で訓練するのだろう(と思う)。この「しまかぜ」は、2021年までは現役の護衛艦であった。

 左の艦も練習艦「TV-3508 かしま」。みてわかる通り、異なる型の艦船だ。こちらは最初から練習艦として建造されたそう。

 この2艦はこの見物をした約3週間後、世界一周の遠洋練習航海へと出発をした。

 

 

 今度は桟橋の左側。オレンジ色が目を引くこの艦は、砕氷艦「ADB-5003 しらせ」。その艦種の通り、南極へ派遣される艦だ。毎年、秋に南極越冬隊を昭和基地へ運ぶ任務のために出発する。そして、今年は2月に日本へ戻っていたようだ。

 その左側は護衛艦「DD-101 むらさめ」。ロービジ塗装のため、艦籍番号が読み取りにくい。

 

 ここまで書いてきてわかると思うが、日本の護衛艦たちは基本的に地名か天象からその名がつけられている。「はぐろ」「まや」は山の名だし、「くまの」(同型の一番艦は「もがみ」)は川の名前、「ときわ」(とその同型艦は)湖だ。一方、「むらさめ」の同型艦たちは「いかづち」「きりさめ」「あけぼの」・・・天象から取られている。

 

 

 ここまでの8艦を俯瞰して。

 

 そして、もう1艦。海自で最も大きな艦である。ヘリコプター搭載護衛艦「DDH-183 いずも」。ヘリコプターを14機搭載可能な全長248mの艦である。といっても、「その1」で写真を載せたアメリカ海軍の空母「ロナルド・レーガン」は全長333mもあって、とてもかなわないけど。

 

 

 この艦は現在「航空母艦(空母)建造構想」の対象となっており、甲板の改修の上でアメリカ海軍のF35B戦闘機の離発着検証テストも実施されている。日本の再軍備かとの批判の声もあるが、さてどうなんだろうか。

 この国際情勢の中で、この構想が必要であるという声も聞く。

 私自身、正解が何かはわからない。

 

 ともあれ、クルーズ船は元の桟橋へ。毎回乗船券に付いたナンバーでお土産抽選会があるのだが、初めて当たった!海自カレーの缶。やったね。