YRP水辺公園に、秋に咲くあの花を観にいってきた。その花の名をアサザという。多分、毎年のようにこのブログにも登場しているお気に入りの花だ。
この花は睡蓮のように、池の水面に葉を浮かべその間から花が咲く。いつも、岸から少し離れたところで咲いていることが多くて、アップの写真を撮るのにいいポジションを探し回るのだが、今年はうまく岸近くに咲いているところをみつけた。
花びらの縁がフリルのようになって愛くるしい花。年がら年中、この水辺公園にくるのだけれども、この花が咲く季節はいつも待ち遠しい。
そして、まずは池の周りを歩きながら。
これはオミナエシ。漢字で女郎花と書く。これも秋の花。秋の七草に入っていたっけ?と検索をする。やっぱり記憶通り入っているね。ちなみに同じような姿で白い花を咲かせるオトコエシという花もある。もちろん漢字では男郎花と書く。ほんとに対になっているのだ。
こちらはホトトギス。鳥にも同じ名前がある。こういう風に植物と動物に同じ名がつけられている例はほかにも例があって、先ほど挙げたアサザと似た名前のアカザ(植物と魚)、サワラ(これも植物と魚)などがある。
この日携行したのは、ソニーのRX100。手に入れて約1年。ようやくその癖(ズームをあげると、マクロでピントが合いにくい)などがわかってきた。このホトトギスの写真は、花にばっちりピントが合って背景がぼけるというベストショット。いい感じ。
こちらはセンニンソウの実。センニンソウはクレマチスの仲間。つれあいがクレマチスに凝り出して数年。庭でも季節になると綺麗に花が咲くようになった。私は園芸種よりもこういう野生種の方が好き。クレマチスも日本産でなくても、原種に惹かれる。本当はこうセンニンソウなんかも庭で咲かせたいんだけどね。なかなかこの実を取って蒔いても発芽しないのよ。調べてみると、数年発芽に要することもあるらしい。
そしてだ。この日何気なく撮影したこの植物がPCに写真を撮りこんだ後、気になりだしたのだ。
実はこうやって散歩をするかたわら花などの写真を撮り、割とこういう野の花には詳しいつもりでいた。が、この花の名前がわからない。写真を撮った時にもっと詳しく葉などをみておけばよかったのだが、ぱっと見に葉の形からガガイモ科のイケマあたりだろうと(勘違いして)思い込んでしまったのだ。家に帰って、オンラインの植物図鑑で確認をしたら、まったく花が違う。それでもガガイモ科だという先入観。いくら調べてもわからない。茎がつるになっていて、花がこんな形、葉のつき方がこうで・・・実はこの写真上の葉のつき方が勘違いの原因だったのだ。
結局「教えてG〇〇」のお世話になった。が、そこに投稿した写真を念入りに見直して、自分の勘違いに気が付いた。花が左右対称の形だ。もしかしてガガイモ科じゃなくてマメ科か?で、オンラインで検索しなおすもヒットせず。家にある植物図鑑をひっくり返して、ついにその名をみつけた。
「ノササゲ」。図鑑をしまってPCへ戻ると、なんとすでに「教えて・・・」に回答がついている。開いてみると、「ノササゲ」。
間違いない、ノササゲの花だったのだ。多分実物をみるのは初めて。
「雑草という草はない。どんなどんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。」昭和天皇の有名な言葉である。