ここ数日書いている横須賀中央の上町付近。その高さを階層的に書いてみると、まず横須賀中央駅がほぼ海抜0mである。そして、平坂をのぼった上町、そこから坂をのぼった文化会館や博物館、そして最上部の平和中央公園と4つの階層になっている。
マピオンで調べてみると、平和中央公園の平和モニュメントあたりの標高が50m。ビルの高さでフロアの高さによっても違うのだろうけど、15~20階相当とあった。「進撃の巨人」に登場する壁の高さが50mというのもみつけた。
今日書くのは第3階層にあたる文化会館と同じ高さのエリアにある龍本寺である。
なぜ、この寺を訪れるのかといえば、狛犬さんがいるのである。
狛犬さんに会う前に、きちんとお参りをしよう。
ここは、日蓮宗の寺院。
鎌倉時代の建長5年(1253年)、清澄山で立教開宗を宣言した宗祖日蓮が安房から海路で鎌倉に向う途上に嵐にみまわれ、横須賀の沖に浮かぶ猿島に上陸した。日蓮はそこから白猿の導きで海路米が浜に上陸し岩窟で37日間祈願したのち鎌倉へ出立した。祈願跡地に後に草庵「御浦法華堂」が建てられたのが龍本寺の草創であるという。
この龍本寺。海側からみると断崖(現在はコンクリートで補強されている)の上に建っていて、その崖の途中に通称「お穴さま」とよばれている岩窟があり、そこで日蓮は37日籠ったとされている。
象鼻などの彫刻も見事なものである。
本堂の裏、その断崖の上にあたるところに狛犬さんがいる。おそらく近隣の神明社か何かが合祀されてここにやってきたのではと思われる。
後ろのブロック塀の向こう側は崖。「お穴さま」を途中にみることのできる細い道が崖に設けられていて、下へおりると米が浜通。横須賀共済病院へと出る。今回はここをおりなかったが、以前こちらからおりたとき病院でロケをやっていた。
「仰げば尊し」、寺尾 聡さん主演のドラマ。県立野庭高校をモデルとした吹奏楽部の物語であった。
調べてみたら2016年のことであった。
今回はそちらではなく、再び文化会館前の坂をおりることとなった。





