昨日も書いたように「謝楽祭」でいただいた寄席の招待券、使おう月間。
新宿末廣亭へ出かけた翌週(正確には3連休の中日になる)、今度は国立演芸場と鈴本演芸場のハシゴを企てた。
地下鉄の「永田町」で降りて、徒歩数分国立劇場に併設して演芸場がある。
幟にある通り、この日の主任(大トリ)は、三遊亭円丈師匠。新作落語の雄だ。
といって、一門会ではない。
ポスター左側が、見にいった9月の中席。
なんといっても永田町。隣は、最高裁判所。何というミスマッチだろう。
さて、はじまって… 三遊亭究斗師匠は、何と元劇団四季。ステージにもあがっていたという。ライオンキングが出てきたり、オペラ座の怪人が出てきたりと、かなりアレンジした「お菊の皿」。この人じゃないとできない噺だろうが、客の中で正しく理解したのはどれだけいたか。
プログラムだと小ゑん師匠のところ、代演で入った三遊亭 丈二師匠。昨日のブログで、なかなか小気味がいい話っぷりと書いたが、この日の新作「極道のバイトたち」も笑わせてもらった。ありえないシュチュエーションを勢いで話せてしまうのがすごい。
そして、何といっても貫禄が違った三遊亭円丈師匠。演台を出して、開口一番「台本をみてやりますから…」懐から白い紙の束を出した。
覚えてはいるんだけど、念のためだそう。
私は、新作の落語をあまり好まない。しかし丈二師匠と円丈師匠、この子弟の2席の噺をきいて少し意識が変わった。
ちなみに円丈師匠の噺は、「夢一夜」。
これを聞いて、半蔵門から地下鉄で、上野広小路へ。
結構ぎりぎりだけど、夜席に間に合った。途中コンビニで缶のアルコールとおつまみ、そしておにぎりと夜席への備え。この演芸場は、アルコール可なのだ。
こちらで印象に残ったのは、大トリで出演した桃月庵 白酒(ちなみに はくしゅ と読む)師匠の宿屋の敵討ち。噺がトントントンとまとまって、サゲにむかって収束していくところがよかった。
末廣亭で聞いた一之輔師匠といい、この日の白酒師匠といい、情景の描写と、登場人物の描き分けがしっかりしているから、途中オリジナルのくすぐりをどう入れても、噺にすじが通っている。また、1人お気に入りの噺家さんを発見した。
寄席のしまいは、ハネ太鼓。前座さんがたたく。
「デテケ デテケ テンデンバラバラ テンデンバラバラ」という調子で打つのだそうだ。客席から客がいなくなると、ふちをたたいて「カラ カラ カラ」と。
太鼓に送られて、アメ横で、ちょっと一杯やっていこう。