読み語り『扇野』 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

昨秋、西宮神社であった古本市で山本周五郎の文庫本を5冊買った。

一冊100円。

古い本なので文字が小さくて読めなかった。

このほど白内障の手術を受けて読むことが出来るようになった。

今日、三冊目の『扇野』を読み始めた。

短編小説が9篇載っている。

そのうちの最初の「夫婦の朝」がなかなか良かった。

30ページ足らず。一気に読める。

で、今日は仕事が休みでわりとゆっくりしている妻に読み語ってやった。

二度続けて読むことになった。

妻は「泣きそうになる」と言う。

わたしも最後の場面でうるうるしてしまった。

黙読した時よりも胸に迫るものがあった。

 

 
imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
 
          『触媒のうた』楽しい文学史秘話が満載。