いい本でした。単にみすゞの詩を紹介、解説するのではなく、
みすゞの生涯に寄り添っての論考。その時代に身を置いての寄り添い。
著者の島田陽子さんのお母さんがみすゞと同い年だったということもあり、その時代性が重要視されています。
家父長制度時代の女性の立場に焦点を当てての論考を読むと島田さんの立ち位置が明瞭になっていて、興味を惹きます。
その辺りの事、島田さんと交流(それほど深くはなかったですが)していた時には思い至っておりませんでした。
この本を読んで、島田さんという人がある程度わかったような気になっています。
あ、それから、金子みすゞについても、だいぶ前にその一生は何かで読んだ記憶はあるのですが、この本のお陰でよくわかりました。
imamuraさんの本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。
