『こどもの詩と絵』詩の部 | 喫茶店の書斎から

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ひょうご ’18『こどもの詩と絵』第39集の、今日は詩の部から少し紹介します。

これはわたしの独断で選びました。すでに選ばれたものの中からですのでいずれも優れていますが。
それにしても第39集とは!これだけのものを毎年毎年40年近くも出し続けるということは大変なことです。
関係者の方に深く頭を下げます。本当に全国に誇れるものだと思います。

作品の前に、これをわたしにお贈りくださった渡辺信雄さんの「編集を終えて」という文章を紹介します。
←二段階クリック。
「兵庫県内の子どもたちの詩と絵が届くのは、おとなへの贈り物です。」と書いておられます。本当にその通りだと思います。宝物ですね。

まず一年生の詩。
 松根由姫さんの「おかあさんだいすき」、いいですね。理屈は要りません。

二年生。
 菅原理世さんの「あかさたな」というタイトルに注目!二年生でこんな知恵が働くのですね。鈴木漠さんが読んだら喜ばれる。

やはりこれも二年生。
 阿波虎輝くんの「じゃく肉きょうしょく」。この観察力は貴重です。

これは四年生。三年生を飛ばして申し訳ありません。
 渡辺秀祐くんの「とくべつけいほう」の臨場感。タイトルを漢字にしないのは工夫でしょうか?それとも四年生ではまだ習ってない?

やはり四年生。
 大城椋くんの「チャイムがなったとたん…」が素晴らしい! ”時計をチラ見してんねん。”は秀逸。

それからやはり四年生。

斎藤心大くんの「おれの家ではふつうやー」が面白いですねえ。名前の通り、心の大きな子なのでしょう。
 
五年生。

ちょっと長い詩です。木村颯斗くんの「ぼくのおじいちゃん」。わたしは今75歳ですが、この81歳のおじいちゃんを自分に置き換えて読んでしまい、ホロリとさせられました。

六年生。

井上祐基くんの「夏の一大事件」、筆力がありますね。編集の渡辺さんも書いておられますが、小説のような言葉の運び。中学生になるとこのような書き方もできるんですね。

中学生。

楠田鈴さんの「言葉の魔法」。ここから文学が始まるのかな?

少ししか紹介できませんでしたが、全部読ませていただいたわたしは幸せでした。
ただ、惜しむらくは、神戸、西宮など都心部の子どもの参加がないことでした。
事情はわたしにはわかりませんが、誠に残念なことです。