ツピツピツピツピと。

道を挟んでサザンカの木ではメジロが番でやってきて、チチチチ、チチッ、チチッと啼いている。

なかなかいい感じだ。
木山捷平の詩にこんなのがある。
ふるさと
五月!
ふるさとへ帰りたいのう。
ふるさとへかへつて
わらびがとりに行きたいのう。
わらびをとりに行つて
谷川のほとりで
身内いつぱい山気を感じながら
ウンコをたれてみたいのう。
ウンコをたれながら
チチッ チチッ となく
山の小鳥がききたいのう。
(昭和3年)
ここ用海町で聞く小鳥の声とはえらい違いだ。
いや声は一緒でしょうが、雰囲気がね。
決してウンコをたれてみたいとは思いませんのでね。