「もし誰も褒めてくれなかったら…」 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

今読んでいるアンソロジーだが、

村上春樹の随想もある。中にこんな文章が。
《僕だって、僕の書いた本を読んで「ああ面白かった」と喜んでくれる人がいればこそ、
こうして小説家をやりつづけているのである。
励まされるし、もっと面白いものを書こうとも思う。
べつに褒めてもらおうと思って書いているわけではないけれど、
もし誰も褒めてくれなかったら、いくら僕があつかましくてもめげて途中でやめていると思う。》

春樹さんがこんなことを書くとは思わなかった。
さてわたしはどうだろう。
時々、宮崎翁や出久根さんが褒めて下さり、それはことのほかうれしいのだが、発表してもほとんど反応はない。
なら、遠にやめていても良さそうだが…。
ところが、一人強い味方があるのです。
草稿が書けたらわたしは先ず、家内に読んで聞かせるのです。
すると大抵「上手に書かはるねえ」と褒めてくれるのです。
まあ、そこから推敲をどんどん進めて行って仕上げるというわけですが。
村上春樹さん、わたしあまり読んだことがないのですが、また挑戦してみようかな?