「六甲」8月号 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

「六甲」8月号です。

田岡弘子さん、志方弘子さん、牧野秀子さんの作品を紹介します。
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田岡さんの今回の作品はちょっと、わたしにとって異質。
というのも、57577の定型から少しのずれがあります。
それが新鮮。わたし門外漢ですので、こんなのをなんというのか知りませんが。
絵でいえばプロの画家が描くヘタウマの絵という感じ。
本当のヘタが作れば読めたものではないのでしょうが、これは面白いですねえ。なんか楽しいです。

志方さんのはどれも景色がくっきりとしている感じ。色彩感覚が素晴らしいです。ただそれだけでなく、後ろに人の気配も見えて温かみを感じます。

牧野さんのは、いつものように端正な姿。白磁の壺を人に例えて見事。そして、ご自分を客観視しておられて。「晩年の心の中を見るやうに貫入のある壺を見てゐる」なんて、ちょっと哲学的でさえありますね。

と、偉そうなこと書きましたが、多分的外れのことを言っていると思います。
お読み捨て下さい。

今回の「湯気の向こうから」は「御詠歌」と題して書かせて頂きました。