運搬車池田町に用事があって歩いて行った。帰りにちょっと路地を覗くと、珍しい自転車があった。米屋の吉田さんの前だ。まだこんな自転車に乗っておられるのだ。お話しを聞くと、「これ便利でんねん。商店街の中も走れるし。みんな珍しがらはりますわ」わたしが昔乗っていたのもこんなのだが、タイヤがもう一回り太かったように思う。そのこと言うと、「そうでんな。もっと太いタイヤの自転車おましたで」と。しかし、懐かしい。今、神戸新聞の連載小説「むーさんの背中」に出てくる自転車だ。