運搬車 | 喫茶店の書斎から

喫茶店の書斎から

コーヒーカップの耳

池田町に用事があって歩いて行った。
帰りにちょっと路地を覗くと、珍しい自転車があった。
米屋の吉田さんの前だ。
まだこんな自転車に乗っておられるのだ。
お話しを聞くと、
「これ便利でんねん。商店街の中も走れるし。みんな珍しがらはりますわ」
わたしが昔乗っていたのもこんなのだが、タイヤがもう一回り太かったように思う。
そのこと言うと、
「そうでんな。もっと太いタイヤの自転車おましたで」と。
しかし、懐かしい。
今、神戸新聞の連載小説「むーさんの背中」に出てくる自転車だ。