『朗読・語り文化の地平』 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

昨日の木津川計さんの一人語りだが、終ってロビーに木津川さんが出て来られて、帰る人たちに「ありがとうございました」と腰を低くして挨拶なさっていた。
 

その後、著書にサインされていて、わたしも一冊購入させて頂いた。




今読み始めたところであるが、面白そう。
序文を日本演劇学会副会長・元近畿大学舞台芸術専攻教授の菊川徳之助さんが書いておられる。

≪木津川計さんが語りや話術について書かれたご本を出版されることになった。(略)その「文章」が文章なのに<語っている>ように感じられる。「言語」が並べられているのに、こちらに<話しかけてくる>ように感じるのだ。それは常に書き手が<語り>ということを意識しているからであろうか?だが、意識していても、文章は言語の並べたものとなり、あくまで、読み手が目で追って拾い出して行くものであろう。本来はそうであるにもかかわらず、語りということを考えているその人には、このように、話しているようなリズムを持った文章が書けるということか。朗読や朗読術を探求した木津川計さんの本は、そのような著書である。(略)≫

中身を読むのが楽しみである。