
昭和4年発行の『菊池寛全集』の第2巻。
この中のある小説に用事があったのですが、パラパラとページを繰っていたら、「石本検校」という短編小説があって、つい読んでしまいました。
将棋の棋譜を追って話が進む箇所がありました。
初め、頭の中で棋譜を読んでいたのですが、わたしの棋力では無理になり、盤駒を出して来て並べました。

この棋譜、多分実際に江戸時代に指されたものなのでしょうね。
面白い小説でした。
それはちょっと置いておいて。
午後、甲子園球場近くの鳴尾小学校へ。

球場は今、静かです。が、元阪神パークがあった所の「ララポート」へ行く人でにぎやか。
将棋教室です。
ここは人数も少なく(それでも最近増えてきました)超がつくほどの初心者が主な教室です。
そこで、棋譜のことを話しました。
強くなるためには棋譜を理解しなければならないという話。
その時に、今朝の石本検校の話をしました。
江戸時代に指された将棋を、今再現できるのは棋譜が残っているからだと。
音楽なら楽譜です。だから録音機が無かった時代のベートーベンなどの音楽が今演奏できるのだというような話をからめながら。
講義が終わって自由対局指導をしていたら、子どもがいたずらをしてました。

「だれや!こんなことしたんは?」というと、
素直に「ハイ」という子が。
