
大変面白い。
昔の著名作家を撮っていた林忠彦の本だが、写真と共に、撮影時のエピソードが書かれている。
スキャンしたいのだが、この本、すでにページの一部がバラケていて危ないので無理。
一部紹介。
内田百さんのことがメジロと遊ぶ百さんの写真と共に。
「内田百さんといえば、皮肉屋で通っていましたから、こわくて、恐る恐る訪問しました。やっぱり噂にたがわず、まず玄関口でどきりとしました。面会謝絶ふうの札がかかっていて、たしか、「世の中に人の来るこそうれしけれ、とはいふもののお前ではなし」というのでしたか。これは相当なものだと覚悟して部屋に入ったんですが、お会いした感じは田舎のおじさんとちっとも変わらないような気楽さで、鳥と遊んでいるところを撮らしていただきました。(略)」といったものです。
ほかに、太宰治の写真のエピソードも面白い。
100人ばかりのたくさんの作家が登場するが、今も健在なのは、大江健三郎、石原慎太郎、瀬戸内寂聴、曽野綾子、野坂昭如など7,8人。もちろんお若い頃の写真だ。
まだ読み終えてないが、楽しめそう。