安水稔和の詩 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

必要があって、わたしが加入した時からの「火曜日」のバックナンバーを調べている。
わたしは53号(1998年1月)から参加している。
忘れていた作品がたくさんあって、改めて時の流れを感じている。

現在、「火曜日」の特集に「安水稔和の本を読む」というのがある。
もう何号か前から続いていて、しかしわたしは思うところがあって未だに書いていない。

実はバックナンバーを見ていて、あ、そうだ過去にもこんな特集があったのだと思い出した。「安水稔和の詩を一篇」という特集。96号(2008年11月31日)にわたし、書いている。「若き日の詩」と題して。
 「火曜日」は安水氏が主宰者である。そして我々同人にとっては教えを請う先生である。そんな関係の中で先生の詩を取り上げて論ずるなど、わたしには出来ないと思っていた。下手するとおべんちゃらと取られかねない。内輪ではそれでいいかも知れない。しかし「火曜日」は外部の人も読むのである。出来ればわたしは書きたくない。この企画、わたしが書かないうちに過ぎてしまえばいいと、そう思っていた。しかしそうもいかないようである。「エイヤッ」の気持ちで書く。
そして2篇の詩を論じ、終わりにこう書いている。
 ああ、書いてしまった。しかし一人ぐらいこんなことを書く同人がいてもいいのでは…。
今回の企画、わたしは多分最後まで書かないだろう。