今津歴史塾第9回 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

「今津歴史塾」第9回に行ってきました。
江戸時代、西宮のお酒を江戸に積み出した船にまつわる話でした。
和船、主に弁才船の優れた所とか航路とかを。
テキストの中にこんなページがありました。

四井屋とあります。西宮の旧家です。
わたしの隣のお地蔵さんの境内にも「四井」という名の石文が残ってます。
さらに面白い話をわたしは知っています。
四井さんは今も本町にあります。
いや、違うかも知れません。
姓が同じだけかも知れませんが。
昔、本町の四井さんにお米を買ってもらっていました。わたしがまだ二十歳ぐらいの時です。
そのころ四井さんは大きな瀬戸物屋さんでした。
配達に行くと、店の真ん中に一人のお爺さんが坐っておられました。仕事もせずに、まるで達磨大師のような風貌で。今健在なら、130歳は過ぎておられるでしょう。
一見恐い人でしたが、その人が話して下さった話を忘れません。
戦前、四井家は、やはり旧家のH家にお金を貸したと。そして戦後になって、インフレが進んでから「返します」と言って来られたと。しかし貨幣価値は大きく変わってしまっていて、バカバカしい話だったと。だから「返していりません。貸した証拠の借用書はお返ししません」と言ったと。ということで、その証文がうちにはある、と仰ってました。H家にお金を貸していたとは!と、わたしは驚いたものでした。H家は戦後、大金持ちです。わたしはH家にもお米を買ってもらっていましたが、大きなお屋敷でした。
どうでしょうか、このテキストの四井屋久兵衛さんと繋がってはいないのでしょうか?