地蔵さんの倉庫の奥で長年邪魔になっている壊れかけの箱があって処分しようと出してきた。
すると中からゴロンと転がり出てきたものがある。
木彫りの大黒さんだった。
銘も彫ってない。名前のある人の作ではないだろう。
だけど素人さんの作でもなさそうだ。
もう何十年もそこにおられたのだろう。
どなたが置いておられたのか、今になっては全く分からない。
お地蔵さんの堂内にお祭りするわけにもいかない。
わたしのところにに、打ち出の小槌を持って来て下さったのだ。
いいお顔をなさっている。
なんと縁起のいいこと。
わたしの家に安置させて頂こう。
