島尾敏雄さん | 喫茶店の書斎から

喫茶店の書斎から

コーヒーカップの耳

昨日の季村さんと赤坂さんの往復書簡の記事の続き。

Cimg9894
今日は赤坂さんから季村さん宛のもの。
やはり重い言葉が連なっている。
その中で、島尾敏雄についての記述が大半を占めている。
そして最後に、
― とても唐突ですが、震災後、日をおかずに復活した民俗芸能の鹿踊りの供養塔のなかに、「生きとし生けるものすべての命のために」という言葉を見つけたときの衝撃は、忘れがたいものです。それはきっと、東北が、そして島尾が身にまとった恥じらい・寂しさ・暗さといったものに、深いところで繋がっています。東北の精神史を抱いて、東北はいま、復興へのはるかな道行きを辿りはじめています。お元気で。赤坂憲雄 ―
とあります。
この中の「恥じらい」という言葉、今の政治家さんには一切ありません。いや政治家というものは恥じらいなんて心があればやっていけないものでしょう。
ここに出てくる島尾敏雄ですが、少し前の「KOBECCO」に書きました。http://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/d/20140110
お読み頂ければ幸いです。