賀川豊彦先に上げた賀川豊彦の詩集『涙の二等分』だが、373ページにぎっしりと詰まった、充実した詩集である。懇切丁寧な跋文を書いているのが與謝野晶子。そして一枚の写真が掲載されている。この詩集「貧民窟詩集」とサブタイトルがついている。ということでこれは、賀川豊彦が世話している恵まれない子と共に神戸の貧民窟で撮った写真なのであろう。しかしよく見るとスゴイ写真だ。