徘徊? | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

テレビの「八重の桜」を見ている時だった。ピンポンが鳴って「警察を呼んで下さい。誰か道に寝てはるんです」と女性が。開けてみると、ちょっと知っているXさんだった。指差す方を見るとすでに男性が立ち上がって西へ歩いて行く。よく聞いてみると実は男性はこのXさんのご主人だった。徘徊で困っていると。どうやら手には負えないらしい。家までついて行ってあげようとしたが、ご主人は西の通りに出た所で家とは反対方向へ。そこでまた奥さんから警察への通報を依頼され、奥さんはご主人を追って…。わたしは取って返し、110番に連絡。そしてまた取って返し、探したが奥さんともども見つからない。そんなところへ警官が二人、バイクで来てくれた。事情を話しているところに、息子さんらしい人がバイクで現れて、「一度帰って来たんですけど、また出て行って…」と言い残して探しに行った。奥さんが初め、うちのインターホーンで「知らぬ人が」というようなニュアンスで通報依頼をされたのは、事情をうちに知られたくなかったのでしょうね。でも仕方なしに…、というようなことで。その後、小一時間ほどして警察から電話があり「見つかりました」と。良かった。無事で良かった。しかし辛いな。ご主人も知っているが、しっかりした人だった。ここ数年前までは、お地蔵さんのお祭りにはご夫婦でお参りされていたのに。