『だんご虫のゆめ』 | 喫茶店の書斎から

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先日、杉山平一先生のご息女がお持ち下さった本、『だんご虫のゆめ』(空とぶキリン社・2011年刊)です。
杉山先生が編者の高諧杞一さんから贈られたものだそうで、わたしが子どもの詩に興味があるだろうということで初美さんがお持ち下さったのでした。

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楽しい表紙です。
著者は、当時6年生の岩崎淳志君。ということは今、中学二年生。
尼崎市在住だそうです。
読んで驚倒しました。
これが小学生が書ける詩か!と。
巻頭の「いっぽんのもみじの木」です。

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驚くなかれ、これ小学一年生の時の詩ということです。
あとも、小学5年生までに作った作品が30篇近く並んでいます。
そのほとんどが、小学生に作れるようなものではありません。
わたし、考えられませんでした。
編集をされた高階杞一も疑われ、残されていた当時の手書き原稿などを直接見て、やっと納得されたそうです。
で、わたしも信じることにしました。
しかし恐ろしい才能だ。
なぜその後、もっと話題にならなかったのだろう。