昨日、但馬からの帰りに以前から気になっていたお寺にお参りした。
毎回通る道に「浅間寺」の案内板が出ていて、いつかと思いながらの昨日だった。
この4月にテレビ番組「ちちんぷいぷい」で紹介されていたので、今度こそと。
あまり有名でもないので、ちょっとした山寺ぐらいに思っていた。テレビ番組の印象でもそんなに大層なお寺とは思わなかった。
テレビはこれを紹介していたのである。
お堂の蟇股(かえるまた)である。
彫刻が施されている。中国の故事による親孝行物語。
中には、年老いて身体が弱り食事のできなくなった姑に、朝、自分の赤ちゃんに飲ます前に姑に乳房を含ませ飲ませてあげたというような話も。これがテレビで紹介されていて印象に残っていたのだった。
と、こんなのをちょっと見て行こうと思って行ったのだが、行ってみて驚いた。
住職の奥様が丁寧に説明して下さった。
ここまでは予想の範囲内。
お堂の中も見て行かれますか?と。
好奇心の強いわたしのこと当然…。
大きな鍵を開けて下さって中を見た途端に驚嘆した。
素晴らしい仏像群だった。
ご本尊の薬師如来は見事なもの。
脇侍の日光、月光菩薩もいかにも時代を経た仏像だ。
さらに私の目を奪ったものは、十二神将像だった。
お姿が素晴らしい!「写真は?」とお尋ねすると「それはご遠慮ください。ネットにも上がってないです」と。残念。
詳細に説明して下さった。
「今三井財団のお力で修繕中のも何体かあり、ここの5体は修理が済んだものです」と。
これは国宝ものだと思うのだが、国宝指定には色々と政治的な力が働くようなお話も。
いや、素晴らしいものを見せて頂いた。
と、ここで帰ってしまう私ではない。心安くなったところで、
「どこにも発表しませんから写させてはもらえないでしょうか?」
さてどうなったでしょうか?
帰って、ネットを調べてみたが、なるほどどこにもこの仏像の写真は出ていない。