余話、もう一つ。 | 喫茶店の書斎から

喫茶店の書斎から

コーヒーカップの耳

 昨夜の話もう一つ。
 
 抽選、終えて、皆に景品行き渡ったかなと確認した。
 ところがある子が「Y中がもらってない」と。

 あれっ?参加人数25人。用意した景品25点。名札も入れてもらったはず。なのに名前を呼んでいない。1人分足らない。不思議。
 しかしここで詮索するのはよくない。悪意の子がいるわけない。
 「ごめん。それじゃあ」と言って、わたしが余分に用意していた将棋本を渡して「淋しい思いをさせてごめんな。これで辛抱してな」と。
 そばにいた子が一瞬うらやましそうにしたが、不満の声は出なかった。

 そのY中君、最近入会した子で、ごくおとなしい子です。大きな声でものが言えない。自分からものが言える子ではない。で、そばにいた子が、彼に代わっていってくれたのだ。
 良かった。知らずに、そのまま帰していたら大変だった。