異色のお客様、今日はお二人。
お一人は、奥田良三さん。
この人、表具師さんです。しかも優秀な人です。「ひょうごの匠」の第一回認定者のマイスター。
芸術院賞受賞者からも表装を「一切お任せ」での注文が入る人です。5年前に「宮っ子」の取材をさせて頂きました。
今日は、表具師だから手に入った古文書を手に訪れて下さった。なぜ私に?
奥田さん、眼科医院に行かれた。そこが飯塚先生の医院だった。そこの先生、うちの店によく見えて文学談義をする人。その先生が奥田さんに「お仕事は?」と聞かれたことから、古文書の話になったと。古文書なら、この飯塚先生、西宮の古文書の会の会長さんでもあります。で、話が弾み、その中でわたしの名前が出たのだと。しかも、古文書の会は、西宮市今津の詩人、谷田寿郎さんが中心人物でおられる。奥田さん、入手した古文書を谷田さんに解読してもらったと。そのコピーも持参して下さった。読ませてもらったが面白かった。
ということで、話が分かりづらいが、表具師奥田さん、眼科医で古地球儀研究家の飯塚先生、そして古文書に詳しい詩人谷田さん、そして喫茶店のおっちゃんの私につながったのです。ただし、わたし古文書、一切解りません。
もうお一人のお客様は初めての人。
淡路にお住まいで、戦前、子どもの頃、用海町に住んでいて懐かしく、西宮に所用で来てこの辺りを歩いていて喫茶店があったので入って来たと。昭和10年生まれとのこと。
家は用海小学校の近くで呉服屋だったと。お名前は神田さん。
わたし、戦前の用海の地図をPCで示しながらお話しました。懐かしそうに昔話をなさいました。「つぎは家内をつれて来ます」と喜んでお帰りでした。
