先日、少し触れた『分陀利華』のことです。
甲子園高校野球の審判さんとして知った鹿多証道さんから贈られて来た冊子です。
再掲します。
再来年(2012年)の「親鸞聖人750回大遠忌法要」に向けての冊子です。
鹿多さんは先にも書きましたように、ご住職です。加古川市の浄土真宗本願寺派「獅子吼
山・妙正寺」。
一度「鹿多証道」で検索してみて下さい。偉い人なのです。
この『分陀利華』には数人の人が文章を書いておられて、その中のお一人が鹿多さんです。
が、鹿多さんの「モダン寺のシンフォニー」と題した文章、他の人と比べて、ほとんど宗教臭が
なく、説教がましくないのです。神戸を中心とした詩人による詩歌の話を書いておられる。
文章を楽章仕立てにしておられる。
第一楽章「海」、第二楽章「山」、第三楽章「出会い」、第四楽章「風」
神戸を舞台に、幽かに宗教の匂いをさせて、達者なものである。
この人、詩を書かれるとは聞いていないのだが、よく勉強しておられる。詩を書いてる者より
知識は深いのでは?
文中には神戸に縁のある文学者、五十嵐播水、竹中郁、安水稔和などの名が次々に登場す
る。
鹿多さんは、いつ見えても、元気はつらつ、しっかりした声で話される。
一度ゆっくりお話をお聞きしたいと思ってるのだが、こちらへ見えた時はお忙しい。
コーヒーを飲んで、サッと風を巻くように席を立たれる。
もうすぐ、甲子園、夏の高校野球大会である。鹿多さん、今年も元気に来店して下さるでしょ
うか。
永井ますみさんから『リヴィエール』111号。
彼女の詩、「しなだれる花」が巻頭に。
絵になってますねえ。
匂い立つような春の蠢き。そして、ひそやかなエロチシズム。と感じたのはわたしの深読みで
しょうか?

