菅原洸人画伯・個展 | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

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上の絵は、神戸の洋画家、菅原洸人画伯が「喫茶・輪」を描いてくださった水彩画です。

その洸人画伯の恒例の春の個展のお知らせ。

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神戸・北野坂「ダイヤモンドギャラリー」で、4月6日(火)~11日(日)。

画伯のコメント

「88歳の春、画魂未だ健在。

幻想のヨーロッパと神戸の新作を。

HPに過去の作品を準備中。

乞うご高覧。」     洸人

 

アイサイとお墓参りに。

お天気がいいので初めは自転車で行くつもりだったが、あまりにも風が強いので車で。

墓地には駐車スペースが3台分しかないので心配だったが、駐められた。すぐ後に次々車で

来る人があり、一足違いでよかった。

行く途中、信号待ちをしていたら、自転車の婦人が、カゴに入れていた花の包み(これも墓参

用らしい)を風に吹き飛ばされていた。国道2号線である。追いかけようとされたが、車が轢い

て行った。と思ったら、車輪と車輪の間を抜けたようで、花は助かった様子。その後も花は風

でアチコチしていたが、向いの歩道でやっと止まって、良かった良かった。

3月15日の「絵手紙」と題したこのブログに、わざわざ神戸須磨から来店して下さったご婦人

のことを書いた。

86歳、お足が弱っておられるのに、わたしが昔出した詩集『コーヒーカップの耳』を読まれて、

「舞台になっている店に来たくて」と。

そのご婦人から、すぐにお手紙をいただいた。しっかりした、きれいな字のお手紙である。

中の一節

「日ごろ歩くのもしんどいと言っている私が「行きたい」と思い、行動に移せたことを自分なが

ら半分驚き、又、その意欲を起こさせた原動力があの詩集にありましたことを思い返しており

ます(略)」

こんな風に言っていただくとうれしいですねえ。

で、その封書の中に、この人が、8年前に書かれた詩が一篇入っていました。

    転居通知

>                 澄子

転居通知のハガキを書いた

毎日毎日書き続けた

ふと、暫く会わない夫にも

知らせたくなった

でもー

郵便番号が分からない

天国市極楽通り三丁目?

あちらでもきっと

多勢の友達に囲まれて

得意気にしゃべっているだろう

この話を息子にしたら

「うん、結構楽しいから

 早よ来んでもええよ」って

言うてるでぇ

ほんとうに どこへ行ってしまったの

八年が過ぎた。

      二〇〇二年五月

いやあ、いい詩ですねえ。

悲しみがあって、愛情があって、ほのぼのとしたものも感じられて。

それに、なんといっても品のいいユーモアが漂っていて。

人柄の良さを感じます。

この詩を書かれてから、また八年が過ぎたということですね。

その後も詩を書かれていたのでしょうか?

またお会いしたいですね、澄子さん。