世のヒットメーカーは大変な作業をしている。
私のことではない。
定期的にドラマやなんかの歌、新作シングルなど、
裏切らない音楽性の中で、きっちり周囲に望まれるクオリティで仕上げる
ヒットクリエイターたちのことだ。
彼らがいちいち悩み、痔になっているかどうか知らない。
ヒットソング制作という詰将棋を繰り返すような神経戦にも
やがて免疫ができるのだろうか?
とにかくここに2つ壁がある。
まず一曲でも作れるか、という壁。
次にそれを継続できるか、という壁。
この歌、コーヒーカラーの「春」はA面(シングル1曲目)用として、
多大な時間と費用をかけ作られた。(感謝しています)
多くの時間は歌詞の推敲にかけた。
この曲は、コーヒーカラーの「社会派世界観」から
少し範囲を拡大して、甘酸っぱいスタンダードを求めよう!
ということで制作スタートした。
スタートは大事だ。
だいたい一番時間をかけて入り組んだ作業をする人が
迷走をはじめる。これはよくある。
そこで「たしか、こういう方向だったよね?」と
双方が冷静に立ち戻るために、スタート地点の共有は大事だ。
(しかし、その誰かの迷走がより魅力的である場合は例外あり)
社長やスタッフのチェック、意見が入り、
私も難航しながら薄々気づいてることを、バッと言われて
ぬぐぐ、と痔になったりしながら、
この爽やかな「春」は2008年ころ完成した。
「刺激が足りない」とか色々意見はあるが
結局は私は気に入っています。
(ラスト感動的な映像になっています)