「ブルーノのしあわせガイド」@銀座シネスイッチ | 社会のマンホール

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コーヒーカラー代表 仲山卯月 兼
恵比寿横丁流し パリなかやま
によるブログ

先日、老舗映画館の銀座シネスイッチで歌わせていただいた。

エンドロール時にスクリーンわきのカーテンの裏によじのぼって

真っ暗になったら歌いだす算段。


上映するのは、話題のイタリア映画「ブルーノのしあわせガイド」で
私も事前に楽しませていただいた。

60手前の無理しない感じのおじさん、ブルーノが

教え子のやんちゃな青少年、ルカを家で預かり同居する話。
で、この二人が主人公で、実は親子だった。
過去にわけありなんです。

私はこの二人の主人公のちょうど真ん中くらいの年齢だが
共感したのはブルーノ(おっさんの方)でした。。

この偏屈なところもあり、
無理しない感じのブルーノおじさんが
思春期のルカの面倒を見る。



とくべつ劇的な物語ではないし、
このおじさんが激変するわけでも無い。
ルカ青少年もそんなに変わらず
テーマソング「シャッラ!」何とかなるさ!の意のままに
野生動物的に振舞い続ける。

十代のルカは根のイイやつだが中学じゃ不良、という感じで
いちいちおじさんに迷惑をかける。

仕方ないので、おじさんブルーノは、
「なんか巻き込まれちゃった形」
でベストを尽くす。

べちゃっとした親子愛などぜんぜん出てこない。

偏屈の中にもある常識、
「ものごとはこうあるべき」
という揺るぎない何かが彼をを動かしているように見えた。

映画を最後まで観ると、
ブルーノの存在が頼もしくみえてくる。


さて
全編にわたる音楽はかなりオルタナティブな感じで
主題歌「シャッラ!」はイタリアンヒップホップ。
この主題歌も何とか盛り込んで歌うことになる。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Fs5R4aj8LDc

上映前に来場者など見渡す。
かなり幅広い客層。

土曜の午後、銀座の映画館、
そこへ来るのはライブハウスでも横丁でもない感じの人々で
やはり静かに趣味趣向をお持ちであることは間違いないと感じる。

構えすぎはよくないが、方向性を持つ人にとって
「なんでもいい」ことは無いと思うから私は悩んだ。

映画の余韻を胸に、
誰もが何かを思いながらエンドロールを眺める。

けっこうガクガクしました。

そこで何ができるか、当日までオボロゲであったが
最終的には、スクリーンの前に立って閃いたことをやってみた。

たまに行くと映画館はいつも心を豊かにしてくれますが、

終演後、あそこで歌われるって御客はどんな気持ちなのか!?
自分も一度あじわいたい。

パリなかやまの様子 下記
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=7131

予告編「ブルーノのしあわせガイド下記
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=JFAbTOHz9eo