書名をみて、一瞬音楽に関する小説か?
と思いますよね。
大正時代から昭和初期にかけて活躍された
島根県津和野出身の新劇の名女優「伊澤蘭奢(いざわらんしゃ)」さんの生涯を描いた作品です。
と申しましても、
私は知りませんでした。
演劇界の歴史も知らないぶん、新鮮でした(^_^)
彼女を取り巻く人たち、そして息子を通して
彼女の生き様が語られていました。
なかでも、その取り巻きのお一人徳川夢声さん!
(ご存じの方、少ないかも(^0^;))
なんて懐かしいお名前も登場ですよ。
彼のことも触れられてありそちらも、
いや、そちらのほうが、私としましては、
興味を惹きました。
書名の輪舞曲!は、音楽形式のひとつ。
聞いたことはありますが、
「異なる旋律を挟みながら、同じ旋律(ロンド主題)を何度も繰り返す形式。 」
と、ネットで探しましたらありましたが、
この本を読んでいて
なんとなくですが、タイトルの意味もわかってきたような・・・・
気がしました。
「輪舞曲(ロンド)」
朝井まかて 著
2020年4月発行
新潮社 出版
後でネットで調べていましたら、
夏樹静子さんの小説「女優X」文春文庫というのもでてまいりました。
これも伊澤さんの生涯が書かれた小説だと知りました。
これも読むと違った角度から伊澤さんを識ることができて
面白さが増すかなと思いました。