なんという面白いというか
悲しいというか、
はたまた勇敢といいますか、
タイトルに衝撃を受けています。
どうして、十志子さん(主人公の奥様)は、病気(夫源病(ふげんびょう))になっても
なお、我慢しているのだろうか
と、不思議に思えました。
しかし、良く考えてみると、
たとえ妻が病気になっても、
添い遂げようとする、
それが普通のような気もします。
いや、荒木さん(主人公の友人)宅のような状態
、つまり家庭内別居
のほうが、小説の展開としては普通っぽい???ありがち・・・
まぁ、家庭内に場所があれば、ですけどね。
しかし、
主人公の定年おやじは、
ご自身の立場を、理解できるようになったなぁ・・・
まだまだ、柔軟なお心をお持ちですよ。
普通、こんなに
うまくこの本一冊にまとめられるほどに
好転するか・・・・
などと思ったりしなくもはない(笑)
いや、うまく行きそうなところで終わっているだけで
まだ現在進行中かも・・・
そのあたりは、垣谷さん独特の希望に満ちた明日を醸し出せているのかなぁ・・・
またまた、
わたしが今はまっている作家のお一人、
垣谷美雨(かきやみう)さんの小説です。
「定年おやじ改造計画」
垣谷 美雨 著
平成30年2月 発行
祥伝社 出版