次の日の朝、給湯室でなみを捕まえて時間をつくってもらおうと待ち構えていた。 すると 「おはようございます」 と相変わらず元気な声でなみがやって来た。 「おはよう、少し時間ある?」 「えぇ~、部長の為なら何時間でも」

 「まあそんなに時間は掛からないけど、みんなに見られるとまずいから・・・ 」 「じゃあ、場所を変えましょうか?」 「うん、会議室は空いているから、そこで」 「わかりました、すぐに行きます」 間もなくなみが会議室にやって来た。 「なみさん、突然で悪いけど今週平日に時間を作ってほしいんだけど?」 「はい、土・日でもいいですけど・・・ 」 「いや、平日の方がいいや」 「わかりました、じゃあ今日でもいいですよ」 「ありがとう、じゃあ場所は会社から離れた方がいいから、丸の内のOIOIの前で7時に 無理言ってごめんね、助かるよ」 「でも・・・・ 何の話ですか?」 「ん、いゃ~またその時に・・・」 「・・・ 変な話ならいやですよ」 「そんなんじゃないから、心配しないで」 「信じてますから、では仕事に戻ります」 「うん、じゃあ」 なんとか時間を作ってくれたから良かった。 その日の仕事を早めに終わらせて丸の内へ向かった。 少し早目に着いたが待ち合わせの場所になみはいた。

「ごめん、待たせて」 「いえいえ、私もちょっと前に来たばかりですから」 「じゃあ、行こうか」 「はい」 昔カミさんといった場所で、丸ビルの36階にある招福楼という日本料理の店に入った。


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また長い一週間が、この月曜日から始まる。 月曜日は早朝から営業会議が行われ、いつもどうり資料に目を通していると 「おはようございます」 と元気な声でなみさんがお茶を運んできた。 「この前は有難うございました」

と耳元でつぶやいた 咄嗟に周りを見たが皆資料に目を通していて、気がついていないようだった。 なみさんは大胆なところが困ってしまう・・・ もし会社で噂にでもなったら・・・ どうしよう。 彼女は自分の立場を理解してくれているはずなのに・・・ 今度機会があったら話してみよう。 仕事中にも目が合うとこの前の事が頭をよぎる・・・

なみさんの身体や喘ぎ声が頭から離れない。 まずいと思っていても客から電話が入ると仕事モードに切り替わるからホッとする。 やっぱり社内恋愛はいいけど、不倫の恋愛はまずいと思うがどうしたら良いか? 社内では仕事以外の話を一切しないとか、顔を合わせても素知らぬ顔をするとか・・・ 別れるという選択肢も無いではないがなみさんが承諾するわけもないし・・・ 早いうちに一度この事をなみさんと相談してみよう。 夕方になり仕事もある程度かたずいてきた時、ローズから携帯に電話が入った。 あわててなみさんの方を見たがこちらには気が付いていないようだったので、よかった~と思い社外に出て話した。 「hello sin 今話ししても大丈夫ですか?」

「ローズ大丈夫だけど、どうしたの?」 「今週のsunday会いたいです、大丈夫ですか?」 「日曜日か・・・ 今のところ大丈夫だけど・・・ どうして今日は電話したの? いつもメールなのに・・・」 「あなたの声が聞きたいから電話した、悪いか!!」 やばい怒らせちゃった 「ごめん、ごめん 聞いただけで悪いとは言ってないでしょ」 「私、電話したらまずいか」 「だから、まずくないって 俺が悪かった変なこと聞いて ローズごめんなさい」 「ならいいけど、私sinさんのこと愛しているから・・・ さみしくなるの・・・ だから・・・ 話くらいしたくなるの」 彼女の気持ちは痛いほどわかった 「ほんとうに、ごめん 今度また沢山楽しもうね。 ローズが行きたいところ連れて行くから、考えておいて」 「うん、ありがとう でもsinさんとなら、どこにも行かなくてもいいよ」 「でも、いろいろ日本で行ってない所あるでしょ、俺が連れて行ってあげるから」 「2人になれる所のほうがいい」 「だっていつも2人でしょ」 「ちがう、いろいろ行きたいけどもっと後ででいいよ」 「2人になれる場所か?・・・」 俺のうちじゃあないしローズの家もルームメイトのお姉さんが居るから無理だし 「ホテル?」 「うん、いいよ」 「じゃあ、おいしいもの沢山食べてから行こうか」 「うん、楽しみにしている」 「ほんとにどこか行かなくていいんだね?」 「sinさんと2人がいいから・・・」 「わかった、じゃあ日曜日の昼にいつもの所で待ち合わせね」 「うん、ごめんなさいね仕事中に・・・」 「大丈夫だから、バイバイ」 「バイバイ、LOVE YOU」 「ME TOO」 これで、またカミさんに嘘をつかなければならなくなってしまった・・・ 何て言い訳しよう・・・ 


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その週の休みに久々の家族サービスをしようと、少し早起きをしてカミさんと出かけた。 目的地は池袋のサンシャイン水族館、特に観たい魚が居るわけではないがボーット眺めているだけでなんとなく安らぐ。 カミさんも久しぶりということもあって、少しハシャイデいた。 カミさんが屈託の無い笑顔で笑っているのを久しぶりに見たなぁ~と思った。 こんな所でも素直に喜んでくれるカミさんがいいなぁ~と思い手を繋ぎ存分に観て楽しんだ。 お昼になりお腹も減ってきたので、ランチにしようと思い58階にあるサンシャインクルーズ・クルーズというお店に入った。 ここは、豪華客船をイメージしたジャズが流れているお洒落なレストランで窓から見える景色がすごく良く、料理もおいしかった。 カミさんも久々の外食で、すごくおいしいと喜んでくれているから気分が良くなり、カミさんが銀座で行きたいお店があると言う事で、ショッピングへ向かう事になった。 電車に乗り30分も掛からず銀座に着いたが、そこからが自分にとって大変だった。 行きたい場所が沢山ありすぎて、ヴィトン・グッチ・ロエベ・エルメス・シャネル・プラダとお店を渡り歩き、お店の中も行ったり来たりで女性の買い物する時のパワーはものすごいと感じる。 よく疲れないな~と関心するが、荷物もちの自分は店が変わるたび荷物が増え、財布の中身は逆に軽くなり結局6店舗を回り4店舗で買い物をして、現金8万5千円とカードで27万8千円の買い物をさせられた。

そんなにカミさんに買ってあげられる事もないし、自分の中でローズやなみさんの事があるから負い目を感じて奮発してしまったのかもしれない・・・ でも今日一日で給料の半分は飛んでしまった。 まあカミさんがこんなに喜んでくれるのだから・・・ また明日から仕事がんばろう!!


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