薬学生時代によく読んだ教科書のベスト5には入る本として、ウォーレン有機化学があります。
日本語では第1版を、英語で第2版を読んで、今ではウォーレン有機化学というと英語のイメージが強いのですが、医薬品化学・有機合成化学の研究室に行こうと思ったきっかけとなった本です。
大学レベルの有機化学はこの1冊(日本語では上下の2冊)でマスターできます。
この本の知識があると、有機化学の論文を読むのが楽しくなりますし、研究室のボスと化学構造式だけで熱い議論ができるようになります。
そして、もう1冊。
これは、有機反応機構の演習書ですが、個人的にはウォーレン有機化学との相性が良い気がします。
将来、有機化学関係の大学院への進学を考える学生には必須の書でしょう。
難易度は初級・中級・上級の3段階ですが、初級を完璧にするだけでもかなりの実力がつくと思います。
中級からはかなりレベルが高いですし、院試対策なら上級は不要でしょう。
僕は初級を見た瞬間に解けるまで反復し、中級や上級は回答とセットで知的好奇心を満たす目的で読んでいました。
これにより、有機化学については薬学部を超えて、他学部でも通用できる力がついたのではないかと自負しています。
ありがとうございました。