アモバルビタールを命名法から考えてみた | Coffee of Cusie

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薬剤師ですが、仕事内容は行政です。学生時代は、数学、物理学、化学、生物学に特に興味がありました。

テレビを偶然見てみるとドラマの中でアモバルビタールが登場したので、少しだけ調べてみました。







そもそも、今どき使うのかっていう感じがしたので。

商品名はイソミタール原末で、いわゆるアモバルビタールそのものの「結晶又は結晶性の粉末」です。

予想通り、劇薬、向精神薬、習慣性医薬品と添付文書の一番はじめに書かれており、催眠鎮静剤とうたわれていました。

薬物動態の項目を見てみると、脳、腎及び肝に高濃度に分布し、尿中に検出され続ける時間もなかなか長いもので、未変化体が4~5日間、水酸化体が6~9日間とのこと。

今ではバルビタール系の使用目的は麻酔導入やてんかん重積症くらいだと思うんですが、このアモバルビタールはこのような効能・効果はありません。(アモバルビタールの原末であるイソミタール原末の効能・効果は不眠症、不安緊張状態の鎮静のみです。)

こういった古典的な薬剤が未だに残っているということは、未だに必要なケースがあるということなのでしょうかね?